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[186]読者Q&A『海藻源肥は肥料ですか?堆肥ですか?』

海藻源肥

読者からの質問

昨年海藻源肥を購入しました。成分およびCN比からいって肥料に近いようですが,書いてあることは堆肥のようでもあります。
肥料だと計算して慎重にやるのですが,堆肥だともっと大量に土壌改良的にやると思います。
昨秋土の悪いところを改良しようとしてはたと迷いました。
また根に触れていいものかわかりません。
これらの点についてお教えください。

たまごやの回答

このたびはお問合せをありがとうございます。

『海藻源肥は肥料ですか?堆肥ですか?』

海藻源肥

海藻源肥は牛ふん堆肥をベースに肥料分がある資材を混ぜたもので、一般の堆肥より肥料分は含んでおりますが、分解に時間がかかるため、使い方は通常の堆肥と同じように使って大丈夫です。

海藻源肥の肥料成分
窒素:2.6%
燐酸:3.8%
加里:2.8%
炭素率:14.2

牛ふん堆肥(みずほ堆肥)の肥料成分
窒素:1.0%
燐酸:1.3%
加里:1.8%
炭素率:19.5

上記の比較のように、牛ふん堆肥より海藻源肥のほうが肥料成分は多く含まれています。
これは海藻源肥が牛ふん堆肥をベースにETO菌、カニガラ、豚ぷん、海藻粉末、米ぬかなどを混ぜて再度酵させているからです。
しかし、一般的な肥料からすると、成分は少なく、肥料取締法の基準でも肥料成分が低いので肥料とは認められず、堆肥として販売されています。

使用方法も、堆肥と同様に土壌に1割ほど鋤きこんで使う方法をお勧めします。その上で、必要な肥料分は別途補ってください。

肥料成分が含まれていると肥料焼けが心配になりますが、海藻源肥は直接根に触れても大丈夫です。
ただし定植は2週間おいて行うことがメーカー推奨となっております。
(が、じつのところ、すぐに植えても大丈夫でした。)

実際の使い方ですが、海藻源肥だけでもよいのですが、たくさん使うので結構コストがかさみます。

・100坪で10袋(150kg)
※2,052円x10袋=20,520円

なので、ベースは牛ふん堆肥にして、その2割くらいを海藻源肥に代えて施用すると、コスト的にも安上がりです。

・100坪で牛ふん堆肥8袋+海藻源肥2袋(計150kg)
※735円x8袋+2,052円x2袋=9,984円

※投稿時の価格です。

海藻源肥を施用することで微生物が活発になり、残留肥料分などを消化するので、初年度は肥料は少なめで大丈夫です。
次作より、含まれる肥料分を勘案のうえ、全体の肥料設計をするとよいと思います。

海藻源肥【15kg】ETO菌・海藻・カニガラ入り堆肥 

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