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[562]キトサンのファイトアレキシン誘導効果を活用する

前回、キトサンによるキチナーゼ誘導でカビ菌を抑える話をしました。

今回は同じくキトサンによるファイトアレキシン誘導効果についてです。

キトサン溶液

キチナーゼはキチン質を分解する酵素で、カビ菌自体を溶菌する効果があります。つまりキトサン自身が持つ効果と言えます。

一方でファイトアレキシンは、植物自体が持っている自己防護機能です。

ファイトアレキシンは、植物体内に病原菌が侵入してきたときに合成または活性化される抗菌性物質の総称で、多くの病原菌の生育を阻害すると言われているものです。

キトサンを植物に散布すると、このファイトアレキシンが誘導され、植物自体の免疫作用が働き病害になりにくいという結果になります。

エンドウマメに対するキトサン添加によるファイトアレキシンの誘導の実験の結果では、低分子キトサンよりも中分子キトサンの方が、ファイトアレキシンの強い誘導効果があるとの報告があるようです。

《ポイント》

・カビ菌の対するキチナーゼ効果を狙うなら⇒低分子キトサン
・ファイトアレキシン誘導効果を狙うなら⇒中分子キトサン

いろいろ試してみましょう!

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