関東地方、梅雨明けしました。
しかし梅雨開け前から猛暑続きですが、皆様お変わりまりませんか?
さて、この時期(7月20日現在)に売れているのが重炭酸カリウムです。
その前に、炭酸カリウムという物質の説明をします。
炭酸カリウムは、炭酸(二酸化炭素)とカリウムが結合した塩。
組成式は→K2CO3
炭酸カリウム水溶液はpH11と強アルカリなので、お掃除にもよく使われます。
#タンパク質汚れに効果あり
では重炭酸カリウムとは?
炭酸カリウムを空気中に放置すると、二酸化炭素を吸収して重炭酸カリウムになります。
組成式は→KHCO3
つまり、炭酸カリウムより重炭酸カリウムのほうが炭酸の量が多い。
その重炭酸カリウムですが何に使うのか?
炭酸カリウムに比べ、酸度が弱いのでカリウム肥料として使いやすいのです。
特にこの時期は果菜や果実の肥大にとってカリウムは最も必要な肥料成分。
しかし、このカリウム成分は結構アルカリなので土壌を荒らす懸念があります。
その点重炭酸カリウムは弱アルカリなので安心して使えます。
・炭酸カリウム→pH11
・重炭酸カリウム→pH8.5
また、他のカリウム肥料に比べ、土壌中のEC濃度上昇率を低く抑えることが可能です。
・硫酸加里の1/8
・塩化加里の1/10
※EC濃度が低いと肥料過剰が防げる
重炭酸カリウムをハウスに使用すると、土壌中から炭酸ガスが発生し、ハウス内の光合成に貢献します。※特に冬場
この時期、トマトやキュウリ、ブドウや柑橘など肥大化を期待したいですよね。
そんな時はカリウム肥料です。
カリウム肥料を安全に使用したい場合は迷わず「重炭酸カリウム」を使用してください。
《ポイント》
・果実に肥大にはカリウム肥料が必須
・重炭酸カリウムは土壌を荒らすことがなく安全に使える肥料
・発生する炭酸ガスは光合成を活発にする