微量要素(ミネラル=金属)、特にカルシウムやマグネシウム、鉄は他の分子とくっついて安定(活性⇒不活性)を求めがちです。
安定してしまうと、ミネラルとして効かなくなります。
※前回(639回)のリン酸カルシウムのハナシ
https://www.tama5ya.co.jp/agribiz/clmn/2026/09/639.html
微量要素は水溶性(活性)を保持したまま使いたい。
これを保つにはキレート化することで解決します。
#キレート⇒金属イオンをカニのハサミのようにガッチリと挟み込んでその状態を保つこと
例えば鉄(Fe)。
鉄はキレート化されていないとすぐに酸化して効かなくなります。
そこで登場するのがEDTA-Fe(キレート鉄)。
これは鉄成分が13%含まれていますが、EDTAでキレートされているため鉄として持続して肥効が続きます。
※EDTA=エチレンジアミン四酢酸
EDTA-Feは水溶液中でも鉄肥料として持続して効いてくれるので水耕栽培では欠かせません。
また土中に撒いてもキレート効果は続いており、持続性のある肥料として使えるものなんです。
ではほかの微量要素を簡単にキレート化することはできないのか?
できます!
しかも、意外と簡単!
それは微量要素にクエン酸や酢酸(お酢)を加えればよいのです。
クエン酸や酢酸には、吸収されにくいミネラル(カルシウムやマグネシウムなど)を包み込んで吸収されやすい形に変えるキレート作用(キレート効果)があります。
これらで持続性のある微量要素肥料を作ってみてはいかがでしょうか?
例:
・カキガラ石灰をクエン酸で溶かす→キレートカルシウム
(水10L+カキガラ200g+クエン酸450g)※300倍希釈で使用
・カキガラ石灰を酢酸(お酢)で溶かす→キレートカルシウム
(カキガラ10g+高酸度醸造酢15%を1L)※300倍希釈で使用
ぜひお試しください。効きますよ!
《ポイント》
・微量要素はそのままではなかなか効きにくい
・クエン酸やお酢でキレート化することで効きやすい形になる
・しかも持続性もアップ
【関連資材】
