[180]マグネシウム肥料いろいろ

前回のコラムでは塩化マグネシウムの効果を説明いたしました。
かなりの反響がありましてありがとうございます。

当店には、それ以外にもマグネシウム肥料が揃っていますので、併せてご紹介したいと思います。

マグネシウムは動物や植物に必要な代表的なミネラルです。
マグネシウムが欠乏すると、人間の場合は骨粗しょう症、心疾患、糖尿病などを誘発します。

植物の場合は光合成に必要なクロロフィルの形成に不可欠なので、マグネシウムが不足すると肥料が足りていてもよく育ちません。
じつはマグネシウムは一番重要な成分かもしれません。

さて当店で扱っているマグネシウム肥料は前述のニガリ(塩化マグネシウム)を除いて4種類あります。

左から 天然硫酸マグネシウム27 硫酸マグネシウム25 硝酸マグネシウム15 硫酸マグネシウム16

左から
天然硫酸マグネシウム27
硫酸マグネシウム25
硝酸マグネシウム15
硫酸マグネシウム16

写真左から…

1.天然硫酸マグネシウム(27%含有)※キーゼライト
2.粒状硫酸マグネシウム(25%含有)
3.硝酸マグネシウム15(15%含有)
4.硫酸マグネシウム16(16%含有)

含有量はすべて水溶性のマグネシウムなので、その本質は変わりませんが、使い方がちょっと異なります。

まず(1)ですが、これは硫酸マグネシウムを含む鉱石を砕いて砂状にしたものです。原料名はキーゼライトです。水溶性マグネシウムは流亡しやすいのですが、この天然マグネシウムは徐々に溶け出すので持続性があります。元肥えとして土壌に混ぜて使います。

(2)は粒状の基材に水溶性の硫酸マグネシウムを含ませたもので、これも土壌に混ぜて使います。水稲など初期にマグネシウムを効かせる必要がある場合に使用される資材です。

(3)は硝酸とマグネシウムが結びついた硝酸マグネシウム。マグネシウムのほか吸収しやすい硝酸態窒素を10.8%含みます。水に完全に溶けるので水耕栽培や養液栽培に使用します。
硝酸マグネシウムは硫酸イオンを持たないためカルシウムが効きやすくなるため硫酸マグネシウムに代わって使われることが多くなってきました。
畑では水溶液にして液肥として追肥に使えます。トマトの収穫の追い込みによく使われる肥料です。

(4)も水耕栽培用ですが、こちらは硫酸マグネシウム。水に完全に溶けるので水耕栽培や養液栽培に使用します。また葉面散布や液肥として使いやすい肥料です。

家庭菜園で使いやすいのは(1)と(2)です。特に(1)天然硫酸マグネシウム(27%含有)は持続性があるのでお勧めです。

(3)と(4)はちょっとマニアック。水耕栽培やトマトなどより甘くて美味しい秀品を得たいときなどにお使いください。

天然硫酸苦土肥料【800g】持続性水溶性マグネシウム(27%)

硫酸マグネシウム【水溶性苦土25%肥料】【800g】

硝酸マグネシウム15(硝酸苦土肥料)【800g】水溶性苦土15%含有

硫酸マグネシウム16【水溶性苦土16%肥料】【800g】

※15kg、20kgもございます。

 

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