[569]養液栽培用肥料OATハウス1号を普通に使う

養液栽培の定番といえばOATハウス1号
長年愛用されているのはその品質の高さゆえでしょうか。

OATハウス1号は養液液栽培専用と思われがちですが、畑や家庭菜園、観葉植物などの通常の肥料として使うことも可能です。

#市販のプロ用粉末液肥に比べ格段にお安い!

OATハウス1号

OATハウス1号の成分を見てみると…

窒素全量:10.0%
(アンモニア態:1.5 / 硝酸態:8.2)
水溶性リン酸:8.0%
水溶性加里:27.0%
水溶性苦土:4.0%
水溶性マンガン:0.10%
水溶性ほう素:0.10%
以上保証成分

鉄:0.18%
銅:0.002%
亜鉛:0.006%
モリブデン:0.002%
以上配合成分

となっています。

すごいですね!
必要な成分はほぼ網羅されています。

ただ、足りないものが一つだけあります。

それはカルシウムです。

OATハウス1号と同時に使う肥料としてOATハウス2号があります。
OATハウス2号の中身は硝酸カルシウムなんですね。

OATハウス2号

なぜカルシウムが別になっているかというと、カルシウムはリン酸と出会うと強力に結合し、不溶性のリン酸カルシウムとなって沈殿してしまうからです。
リン酸もカルシウムも効かなくなってしまう。

だから別製品になっているのですね。

OATハウス1号とOATハウス2号はともに希釈してから、タンクに投入して養液として循環させます。
希釈液同士は混合されても沈殿することはありません。

OATハウス1号と2号を使うことで、万全の肥料成分になって養液栽培に使えるわけです。

家庭菜園や畑で使う場合でもOATハウス1号は優秀な肥料ですが、カルシウムは別途補給しましょう。

畑の場合の使い方ですが、通常の溶かして使う粉末肥料と同じ要領で大丈夫です。

OATハウス1号…1000倍希釈
OATハウス2号…1000倍希釈液
これを合わせて、土壌灌水、葉面散布すればバッチリです。

※希釈倍率は栽培環境に合わせ、お好みで変更してください。

養液栽培だけではもったいない、オールマイティなOATハウス1号のハナシでした。

《ポイント》

OATハウス1号はオールインワンのオールマイティな肥料
・養液栽培だけでなく畑や家庭菜園、果樹花木にも使える
・ただしカルシウムは別途補給する必要がある

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