[91]味の素も肥料になる

旨み調味料という食品があります。グルタミン酸やイノシン酸が入った調味料。有名どころでは味の素やミタス、ハイミーなどがそうです。

これら旨み成分はアミノ酸の一種。人間の体が旨み成分を欲するのは、その成分であるアミノ酸を取り込み、タンパク質の合成に効率よく使えるからです。

アミノ酸は、米やパンなど炭水化物からも取れますが、炭水化物から糖に変わる過程を経なければならないため時間がかかります。手っ取り早くタンパク質を合成するにはアミノ酸が有効。なので、人間は旨みのある食品(美味いもの)を好むわけです。

じつは植物も同じ。植物は光合成を経て、炭水化物を作り、それを糖に変えてアミノ酸を作り、それからタンパク質を合成します。光合成は自体は非常に効率がいい作業なのですが、アミノ酸に至るまでの行程が多く、時間がかかります。

狭山茶

そこで、アミノ酸を直接散布します。すると植物はアミノ酸を葉面や根から直接吸収し、タンパク質を合成し、すぐにググッと成長します。

特に天候が悪く、光合成ができないようなときは、植物は成長を止めてしまいます。しかしそのような時にアミノ酸を与えると、成長することができます。
成長に欠かせない時期には肥料にアミノ酸が含まれているかそうでないかを見極めましょう。

ちなみに、味の素を水に溶かして肥料として畑に撒いたらどうか?

もちろんこれは立派にアミノ酸の補給になります。ただし、味の素は価格が高いのでコストが合わないかもしれません。

※核酸、グルタミン酸系肥料取り扱い開始しました。(2021.05.05追記)

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