緑肥(ハルミドリ)

緑肥(ハルミドリ)

施設園芸、露地野菜、畑作物など主要産地では、単一品目の専作固定化が進み、土壌病害、有害センチュウの増加、土壌養分の不均衡などから、地力や、品質収量の低下が問題となっています。

各種の要因が考えられますが、慢性的な堆肥不足、施設園芸での過剰施肥の蓄積による土壌のメタボ化、大型重農機による硬盤の形成、除草剤や土壌消毒剤偏重の連施用による土壌環境の劣化など、作物栽培にとって条件が悪化しています。

健全な土壌とは、有用微生物の活性、均衡のとれた土壌養分、保水性に富む団粒構造の形成などが重要です。

対策として、輪作体系を維持することがなによりも大切です。
簡易な方法として、緑肥作物を積極的に導入することが望ましいです。
緑肥作物は、利用目的と品種特性、作型などをよく理解したうえで導入してください。

《緑肥の特徴と有効性》

線虫抑制、硬盤破砕、除塩、防風、刈取り不要、敷ワラ、耐湿性大、窒素固定、リン酸吸収促進、景観形成、耐雪性大、キスジノミハムシ忌避、ミナミキイロアザミウマ忌避など品種によって様々な特質があります。

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