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[63]キチン・キトサンが畑に効くわけ

昔からカニガラが畑に良いことは経験上知っている農家さんは多いのですが、なぜ効くかについてはよく知らないというか、無頓着なところがあるようです。

カニガラを畑に撒くと良い、というのはカニガラに含まれる、キチン・キトサンが良い働きをするからなのです。

キチン・キトサンは単なる繊維質で、エビやカニなど甲殻類の殻となって大事な中身を守っている物質です。外敵や病原菌から守る「抗菌性」があるため、病気、線虫害に効果があります。

また、キチン質は昆虫の外殻と同じ物質のため、植物はキチン質が寄ってくるとそれを外敵昆虫と勘違いして反応し、防御するためのキトナーゼという酵素を出します。この酵素はキチン・キトサンを分解し外敵をやっつけるだけでなく、それを自分の栄養素としてしまう効果があります。キチン・キトサンを与えると植物が元気になるというのはこういった理由によります。

当店で扱っているキチン・キトサンはまずカニガラ。これは肥料として畑にまくと、ゆっくり効いて植物を元気にします。また、土壌の微生物バランスを改善しますので病虫害も減ってきます。

これに対して、すばやく効かせたい場合は、キトサン溶液を使います。キトサン溶液は低分子化していますので、植物に吸収されやすい状態になっています。

即効性を求めるならば、キトサン溶液、ゆっくり畑を改善したい場合は経済的なカニガラをお使いください。

【参考資材】
安全な国産カニガラ
経済的な輸入カニガラ
葉面散布用キトサン溶液

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[44]キトサン溶液の分子量とは?

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