堆肥を作るときによく質問されるのが「発酵がうまくいかない」です。
最近では米糠酵素風呂の経営者様からも同様の悩みが多いです。
#温度が上がらない
有機物に米ぬかなどを混ぜて、水分を60%くらいに調整しますと好気性発酵が始まって、温度が上がります。
うまくいけば70℃くらいまで上がるのですが、どうしても35℃くらいにしか上がらない。
温度が上がらないと余計な雑菌が増えて、良い堆肥ができません。
この温度が上がらない理由:
・気温が低い
・微生物が足りない
・微生物のエサがない
など様々です。
ここで、微生物側から考えてみます。
微生物が活発に活動するのはエネルギー源=エサが必要です。
発酵に使う米ぬかはそれだけでも十分な微生物量、栄養分をもっていますので、うまくすれば米ぬかだけでも発酵は始まります。
ですが、じつは米ぬかだけでは十分ではないのです。
微生物が活発に活動するには、米ぬかだけではなく、同時に塩コショウが必要です!?
#いやいやコショウは要りません
さらに砂糖も必要です。
#料理と同じ?
塩といっても精製塩ではなく、ミネラルたっぷりの岩塩、海塩がよろしい。
砂糖といっても白砂糖ではなくブドウ糖が望ましい。
人間でもそうですが、元気に活動するには、塩分、ミネラル必要ですよね。
また即エネルギーになる糖質も必要です。
その発酵に使う塩とブドウ糖の割合ですが、特に決まった量はなく、あてずっぽうで大丈夫です。
堆肥全量20kg(約40L)に対し
・塩…20gほど
・ブドウ糖60gほど
これを水に溶かし堆肥全量にまんべんなく行き渡るようにかけます。
これで、微生物にとっての活動に必要なエネルギー源が揃いました。
うまく発酵してくれることでしょう!
発酵がうまく進まない場合は糖質不足を疑ってみてください。
《ポイント》
・発酵が難しいと感じるのは要素が揃っていないから
・有機物と米ぬかだけでは無く糖質を補給しよう
・さらに塩(ミネラル塩)も補給しましょう
《おすすめの資材》
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