◆読者からの質問
トマトに障害が出ました。
6月定植。過繁茂で生育したトマトが2~4段目でメガネ茎になり着果後すぐに腐ります。メガネ茎の原因となる窒素を減らし、ホウ酸を撒きたいと思いますが希釈はどうしたらよいでしょうか?エイトビー(ホウ素剤)を撒いても効果がありません。
◆たまごやの回答
このたびはお問合せをありがとうございます。
トマトのメガネ茎は肥料過多の場合の生理障害です。
ホウ素不足も原因の一つとなる場合があり、ホウ酸の葉面散布も効果があります。
ただしホウ素は少しは必要な微量要素ですが過剰施用は禁物です。
かえって障害出やすいです。
通常の液肥の場合は1000倍希釈くらいで使用しますが、ホウ酸は1000Lの水に3gと非常に高倍率希釈して使います。
※1~3gを水1000Lで希釈(約30万~100万倍希釈)
施用量は、1000Lのタンクに3gほど。
まず1Lの水に3gを溶かし、それを1000Lタンクに入れて水を1000Lまで加水すると均一に混ざります。これをチューブ潅水等してください。
葉面散布の場合は土壌潅水の半分の希釈でよろしいかと思います。
お尋ねのトマト障害メガネ茎が見られる場合は窒素過多、ホウ素欠乏かもしれませんが、果たして本当にホウ酸欠乏かの判断は難しいと思います。
エイトビー(ホウ素剤)を撒いても効果がないとすると暑さなどほかの要因かもしれませんが、切り分けて特定するのも労力かかります。
そんな時は、総合的に微量要素不足を補う資材がありますので、これらを活用するのも手かと思います。
◆エバホウソA
予防的に使用するホウ素主体の微量要素剤です。長年の定評ある資材で、ホウ素以外の微量要素も含まれておりますので、これ一本で大丈夫です。
1000倍希釈液を葉面散布します。回数は7日ごと。
◆テクノケルアミノミックス
微量要素を与えても環境ストレスにより生理的に吸収できないことも多いです
テクノケルアミノミックスはアミノ酸の力で微量要素の吸収を助け微量要素不足を回避する資材です。必要な微量要素がすべて入ったオールインワンの微量要素剤。こちらも予防的に葉面散布する資材です。
◆テクノケルアミノCaB
尻ぐされ等カルシウム不足やホウ素不足が疑われる場合はテクノケルアミノCaBがお勧めです。
アミノ酸の力ででカルシウムとほう素を効率的に素早く補給する肥料です。
欠乏症状が出た時はもちろん、欠乏症状が出る前に施用することで収量、品質向上に貢献します。
上記、お試しいただければと思います。
《ポイント》
・トマトのメガネ茎は窒素過多による生理障害かホウ素不足
・ホウ素剤は希釈に気を付け過剰は禁物
・よくわからないときは総合義微量要素剤を活用するのが安全