[13]梅雨時の園芸作業

6月に入り、梅雨の季節となりますと湿度も高く、曇り空による日照不足になり多くの植物が軟弱になりがちです。そのため病気や害虫の発生も多くなり、手当が遅れると被害が大きくなりますから早期防除に努めます。

病気は害虫がもたらすことが多いので、順番としては害虫の防除が先になります。新芽にたかるアブラムシ、ハダニ、コナジラミは樹木を弱らせ、病気を蔓延させますので、早めの防除に努めます。

ハダニやアブラムシはニームオイルを散布することで安全に防除できます。また樹木や植物の根元にニームケーキパウダーを施しておけば夜盗虫、コガネムシの食害被害が防げます。ニームは即効性は無いので、すでに多くの虫がたかっている場合は農薬の力を借りましょう。

害虫防除対策をしたら、病気の防除です。病気は通気性が悪かったり、咲きがらや枯葉を放置してそれが腐ることで発生しますから、常に風通しや根元の掃除、混み合った枝葉を取ることによって病害の発生が防げます。

この時期はウドンコ病、黒星病、褐斑病、斑点病、灰色カビ病、サビ病、炭そ病などが多くの植物に発生します。すでに発生している場合はそれぞれの病気に合った殺菌剤を散布して下さい。農薬と同時に海藻のエキスを混ぜて散布すると活力補給になります。海藻のエキスは展着剤の代わりにもなりますので重宝します。

春花壇をにぎわしたチューリップ、スイセン、クロッカスなど秋植えの球根植物は、葉が枯れたら堀り上げて風通しの良い日陰で2週間ほど乾かします。古根や葉を落とし、ネットなどに入れて涼しいところで貯蔵します。秋になったら植えましょう。

6月は湿度、温度ともに接木、株分け、挿し木にとって適期ですがコツは雑菌を寄せ付けないで行うこと。活着を良くするにはキトサン溶液が効果的です。

この時期の施肥は、花が終わって結実を充実させ、糖度を増加させるリンサン系の肥料(バットグアノ)や微量要素を補う海藻のエキスなどの散布が適期です。土壌中の微生物を活性するカニガラも効果があります。くれぐれも肥料切れを起こさないよう気をつけましょう。

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