[289]キトサン溶液を果樹に使う

キトサン溶液の人気が根強いです。

特に果樹農家さんからの注目度が高いです。
まもなく芽吹きですが、その前にすでに根が動いていますので、キトサン溶液を施用するとよいと思います。

さくらんぼ

・キトサンとは?

キトサンはカニやエビなどの甲殻類の殻から抽出精製した天然の物質(粉末)です。
キトサンには発芽、発根、生育が良好になり、品質向上と増収が得られるという効果がありますが、キトサン粉末のままでは作物に吸収されません。
そのキトサン粉末を酸(醸造酢やクエン酸)で溶かし、吸収しやすく加工したのがキトサン溶液です。

キトサン溶液は果樹に使うと品質向上、収量アップ、日持ち向上が望めます。
特に樹勢が増し、肥大よく、落果しにくくなります。

葉面散布は3回行います。

1.新芽の出る2~3週間前300倍希釈液を葉面散布します。

2.萌芽して若葉の頃に300倍希釈液を葉面散布します。

※注意点:開花時期から結実初期に使用しないでください。

3.結実したら葉面散布OKです。300倍希釈液を葉面散布してください。

果樹の種類にもよりますが、大体この「3回」で効果が実現できます。

「葉面散布」とはいいますが、葉だけでなく、枝、幹にもかけてください。
病害予防として農薬を散布している場合は、その予防初期にキトサン溶液を葉面散布してみてください。減農薬が可能です。

キトサン溶液を散布した一週間後にカルシウム海藻エキスを散布するとさらに生育が良くなるとの報告があります。(隔週交互に使用)

土壌に灌水する場合、10a当り原液10リットルをまんべんなく散布できる水量に希釈し、根回りに散布、潅注します。

潅注はお礼肥え的に収穫後が望ましいです。根の状態をよくし、次作に貢献、また減肥に役立ちます。

なお、キトサン溶液は凝集作用があるので、水和剤系の農薬や資材との混合はできません。農薬の効果を遮ってしまいます。

効果を目で確認するためにもキトサン溶液は単用で使う必要があります。これ大事なポイントです。

【関連資材】

農業園芸用キトサン溶液【即効性と持続性】【1L】

葉面散布用キトサン溶液(低粘度・低分子2%)【1L】

カルシウム海藻エキス【1L容器】 キトサン溶液と併用すると効果絶大!

※当社のキトサン溶液には詳細マニュアルをお付けしています。

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