[405]アレロパシーは「他感作用」という意味

先日お問い合わせがありました。

「緑肥のアレロパシーによる雑草抑制効果はどれくらい続くのか?」
というご質問です。

それに対する私の回答は、

「アレロパシー効果は生育期に発揮するものですので、枯れたら効果はありません。」
でした。

ところがよく調べてみると、枯れた後にもアレロパシー効果は残存するようなのです。
引用ここから:農業環境技術研究所
アレロパシー活性の強い植物のわらや枯れ葉をシキワラ(マルチ)として利用する。これらは播磨風土記にも記載があるほど古くから主に肥料成分を期待して行われてきた農法であるが、アレロパシーの観点からも再評価できる。光の遮蔽効果に、他感物質による雑草や病害虫抑制効果を加味した敷きわらが有効である。コムギ、ライムギ、レモングラス、レモンユーカリ、アカマツ、アシなどが特に有効である。
:引用ここまで

アレロパシーというと、雑草抑制など排他的なものとして捕らえられがちですが、アレロパシーとは「他感作用」という意味。

ということは、他の植物を排他することも他感作用ですが、自分に有利な植物や虫、微生物を寄せ付けるのも他感作用。

種まきをするときに、一粒ではなく多く粒を撒きますね。
そのあと間引きして、最終的に1本にします。これってもったいない??
#かわいそうで間引きできないし(笑)

でも種を多く播くことで、お互いに発芽を助け合い、種を守っているのかもしれません。

ためしに種をコップなどに入れて水を少し入れますと、種から茶色の物質がしみ出て来て水が茶色くなります。これも発芽促進のアレロパシーかもしれません。

アレロパシー=弱い植物が自分の種を守り、長年生きていくための知恵ですね。

アレロパシーで雑草抑制効果のある緑肥(カバークロップ)

ダイカンドラ|景観・グランドカバー|果樹園の草生栽培に
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