[426]尿素を使ってN8の肥料を作る

このようなご質問を受けました。

尿素をイチゴのハウス栽培で葉面散布として利用したいのですが、水100リットルに何グラム希釈すれば、N-P-K 表示によく表示されているN8になりますか?

N8 とは窒素が8%という意味です。
このN8の肥料を作りたいということでしょうが、これは意外と簡単です。

まず、肥料の成分量をコントロールするときは重量で考えます。

※体積(例:リットル)で考えると混乱します。
※肥料取締法でも重量表記になっています。

まず水100Lを=100kgと置き換えます。

100kgの水に8%の窒素成分が含まれるようにするには、重量で8kgの窒素分が必要ということです。

一方で1kgの尿素に含まれる窒素成分は46%です。
ということは1kgの尿素には0.46kgの窒素が含まれるということです。

必要窒素量は8kgなので

8kg÷0.46kg=17.39≒18kgの尿素が必要です。

必要な水量は加える尿素分を差し引いて、

100kg-18kg=82kg

となります。

ということで、

82kg(82L)の水に尿素18kgを加えますとN8の肥料100kgが出来上がります。
※分子構造の関係で100Lにはなりません。

厳密でなくても良い場合は、100Lの水に18kgの尿素を投入すれば、およそN8の肥料となります。

※厳密には 窒素成分8kg÷全体の重さ118kg=0.0678⇒6.7%⇒N7

【粒状】尿素-窒素46%-「速効性の葉肥」【1kg】
窒素46%粒状尿素【20kg】

※尿素は水に溶けやすく中性であるため、土壌を酸性化することもありません。液肥として葉面散布にも使用できますが、吸収性が高いため過剰施肥には注意します。

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