肥料

2023年9月23日 / 最終更新日時 : 2023年9月24日たまごや肥料

[555]コーンスティープリカーを原料とした機能的な液肥「元気くん」

コーンスターチ。
お料理によく使います。

コーンスターチはトウモロコシを原料としたでんぷんです。
水で溶いて料理にとろみをつけたり、カスタードクリームなどの粘性を得るために使います。
硬さとしては馬鈴薯でんぷんや甘藷でんぷんにはかないませんが、冷めても粘性が持続するのでお菓子の原料分野で活躍しています。

そのコーンスターチですが、原料のトウモロコシから製造されますが、その際にできる副産物としてコーングルテンフィード、コーングルテンミール、コーンオイル、コーンスティープリカーなどができます。

コーングルテンフィード、コーングルテンミールは家畜餌として。
コーンオイルは調味料として使われます。

そしてコーンスティープリカー（Corn Steep Liquor、別名CSL）。
あまり聞いたことが無いですよね。
でも、これが肥料として大活躍なんです。

コーンスティープリカーは、コーンスターチの精製方法コーンウエットミリングの浸漬工程において溶出した可溶性成分と乳酸発酵で生成した成分を含む濃縮浸漬液です。

このコーンステイーブリカーを加工し、多くのアミノ酸、ビタミン、リン酸、カリウム、マグネシウムを含有した液肥が「元気くん」です。

元気くん

元気くんには浸漬液中に発生した乳酸が含まれ、これが作物の障害対策に効果があるとされています。
つまり無農薬、減農薬作物の生産に貢献するというわけです。

元気くんは葉面散布、潅水肥料の追肥主体に使用するといいです。
濃度障害、薬害、日照不足低温持続、風害、霜害などの回復改善に有効に作用します。
肥料成分も（N5.5-P8.5-K5.0）とバランスがいい。

機能的な液肥といえる「元気くん」。
トーマスくん（アープトーマスオルガ菌）と一緒に使用するとさらに効果的です。
ぜひ使ってみてください。

《元気くんのポイント》

・肥料バランスがいい
・追肥に最適
・含まれる乳酸が障害対策になる

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