[493]サツマイモのセンチュウ対策

サツマイモはセンチュウの被害に逢いやすい作物です。センチュウ被害に逢いますと表面が汚くなり、商品としての価値が大幅に下がってしまいます。
収益に関係してくるので農家さんは対策に余念がありません。

サツマイモ

センチュウは農薬でも解決できますが、なるべく農薬は使いたくないということで、今回はセンチュウ対策になる無農薬資材を紹介します。

【センチュウ対策に特化した緑肥】

センチュウ対策になるのはセンチュウ密度を下げる効果のある緑肥を使うことです。
特にサツマイモネコブセンチュウに特化した緑肥があります。

クロタラリアです。

クロタラリアはマメ科の植物でサツマイモネコブセンチュウに対して抑制効果があります。

クロタラリアは春播き-夏播きの緑肥で、生育旺盛で地中深く直根を伸ばし、耕盤破砕にも向きます。
またマメ科植物の特性として空中窒素を地中に固定するため、地力増進効果が高いです。

注意点としては、センチュウを抑制するには栽培期間を長くとる必要があります。
できれば秋深く枯れこむまで栽培するのが望ましいです。

ということは、次作に備えて、ということになりましょうか。

クロタラリアの花

【緑肥用種子】クロタラリア ジュンセア|窒素固定|線虫抑制|硬盤破砕|マメ科【1kg】

 

【今すぐ対策したい】

今日は4月10日。
そろそろサツマイモの植付時期です。

そんな時期にも役立つセンチュウ対策緑肥は無いのか?

あります。

マルチムギ(小麦)です。

背丈も低いのでサツマイモの畝間播種に向きます。
今から播きますと、夏前には枯れこんでちょうどいいマルチングになります。
雑草防止、乾燥防止、地温過上昇防止効果があります。

ただし、センチュウ抑制効果はクロタラリアには敵いません。

【緑肥用種子】マルチムギ|リビングマルチ用 小麦|遅枯れ品種|イネ科【1kg】

【スゴ技!センチュウ捕食菌を使う】

センチュウ対策として緑肥を継続的に使うのがコストもかからず一番ですが、そこにもうひとつ対策としてあげたいのが、センチュウ捕食菌の活用です。

世の中にはこの厄介なセンチュウを好んで捕食する微生物がいます。

センチュウ捕食菌です。

センチュウ捕食菌とはキノコの一種の菌群で、このキノコはセンチュウを捕食して自分の栄養として取り込み、勢力を伸ばしてくというもの。

センチュウがたくさんいる場所ほど元気よく働いてくれるという、センチュウで悩んでいる農家さんからすれば救世主のような存在です。

MMプラスはそのセンチュウ捕食菌を配合した資材。
これは使ってみる価値があると思います。

高価な資材ですので、植穴施肥をお勧めします。

センチュウ捕食菌配合ケイ酸資材|MM+ |エムエムプラス【1kg】

#なお、クロタラリアはサツマイモネコブセンチュウに特化対応した緑肥種子です。多くのセンチュウに対応する場合はネマクリーンをご検討ください。

【緑肥用種子】ネマクリーン|窒素固定|線虫抑制|硬盤破砕|景観形成|マメ科【1kg】

Follow me!

(Visited 1,924 times, 2 visits today)