[492]麦を敷き藁として使う

大事な作物が植わっている畑。
夏には乾燥対策、保水対策、泥はね、地温上昇を防ぐ対策などを講じなければなりません。

そこで活躍するのは敷き藁ですが、これを買わずに調達する方法があります。

麦の種子を播くのです。

緑肥用の麦にはライ麦小麦六条大麦二条大麦などがあります。

通常、麦は秋播きをして、冬を越し、春先に生長し、4月に穂を持ち、夏前に枯れます。

ライ麦の発芽
2021年11月24日(播種11/16)

結実しているので収穫してもいいのですが、種子の収穫ではなく茎を敷き藁として使うのです。
なかで生長も早く、背丈もあってボリュームが稼げるのはライ麦です。

手前:小麦、左:六条大麦、右:二条大麦、奥:ライ麦

ポイントとしては、藁として使うタイミングは出穂(しゅっすい)してからになります。

なぜか?

植物の生理として出穂するとその穂には種子が育っています。
その種子を守るため倒れないように茎は固くなります。
この状態が藁として最適ということなんです。

#出穂前は柔らかくてワラになりません。

穂は頃合いを見て切り取ってください。
放っておくと種子がばらまかれ雑草の元となります。

種子は麦として食用にもなりますので有効利用しましょう。

なお、出穂すると、穂を守るため茎が固くなり藁として使えますが、緑肥として使う場合は茎がまだ柔らかい出穂前に鋤き込みます

ライ麦の出穂:4月1日撮影

これらの麦は秋播きすると出穂しますが、春播きの場合は出穂する前に気温が上がって枯れだしますので、穂を切りとる手間なく敷き藁として使えます。
これは重宝。

敷きわらとしてのみ使うのであれば、春播きがおすすめです。

■敷き藁としておススメの品種(リビングマルチ)

基本品種
【緑肥用種子】てまいらず|六条大麦|イネ科【1kg】
遅枯品種
【緑肥用種子】マルチムギ|小麦|遅枯れ品種|イネ科【1kg】
ボリュームある草姿
【牧草種子】ライ麦|ライムギ【1kg】

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