[444]種まきの時にも肥料は必要?

よく言われることに「種まきのときには肥料はいりません」というのがあります。

種は発芽するだけのパワーを内面に秘めており、発芽のために外部からの手助けはいりません。そのため、肥料はいらない、と言われるようになったものと思います。

また、発芽するときに肥料を与えると、肥料成分が強すぎて、発芽したての芽や根が肥料焼けを起こし、とろけてしまって発芽後の生育が悪くなるということはあります。
それも理由のうちでしょう。

確かに発芽のためには肥料はなくても発芽します。
必要なのは「水」「空気(酸素)」「温度」です。
#小学校で習います。

しかし肥料成分やその他の条件が発芽の引き金になることはあります。

自然の状態で、落ち葉や有機物が堆積した土は肥沃であり、そこには微量の肥料成分が存在します。こぼれた種が、自分が育ちやすい環境になることを察知して、発芽準備に取り掛かるというのは自然なことと思います。

また発芽後の微量な肥料成分は発芽直後の生育を良好にします。
なので、種まきの時にも「肥料は必要」というのが最近の「正解」なのです。

とはいっても、たくさんの肥料分は必要ありません。

◇初期生育に必要な成分(約1か月分)

窒素(N)…150mg(1Lあたり)
リン酸(P2O5)…560mg(1Lあたり)
加里(K2O)…330mg(1Lあたり)

これだけあれば、発芽後14日~1か月は持ちますし、定植まで何もせずに済みます。
とはいえ、種まきの際に、赤玉土やバーミキュライトに手作業で初期肥料を入れるのは結構難しいです。
市販の化成肥料では粒が大きすぎて、均一にならないし、粒の近くは肥料成分が強すぎます。
もし種まき用の土に肥料を加えるならば、微粒の化成肥料が便利です。

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それならば、お勧めは「初期肥料入りの種まき培土」です。
というか「種まき培土」と銘打っている商品はほとんどが初期肥料入りです。

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