[201]化成肥料の成分比と有機肥料の成分比

化成肥料を買う場合には、その成分比を気にして買いますね。
例えば化成肥料 N8-P8-K8とあれば、これは窒素8-りん酸8-カリ8の割合で含まれている肥料です。

N8-P8-K8とある場合は、これはパーセントですから、この肥料を10kg与えると、畑には窒素800g、りん酸800g、カリ800gが補給されることになります。

なぜN8-P8-K8なのかというと、ほんとうはもっと濃度を濃くすることはできるのですが、それだとやりすぎた場合枯らしてしまいます。

だから、仮に量をやりすぎても枯らすことが無いように淡く作っている。
これが化成肥料です。結構、アバウトに安全に使えます。

一方で、有機肥料。
例えば当店の人気商品「超味源」はN5-P4-K1となっています。
この肥料を10kg畑に与えると窒素500g、りん酸400g、カリ100gが補給されることになります。

超味源

超味源

化成肥料 N8-P8-K8を10kg与えた場合は窒素分として800g補給されるのに対し、有機肥料 超味源の場合は500gしか補給されません。

従って、畑が要求する窒素分が800gだとすれば超味源は16kg必要ということになります。

りん酸カリに至ってはもっと少ないですから、りん酸を基準にしたら倍の20kg、カリ分を基準にしたら80kg必要になってきます。

この基準で施肥したら、窒素分が多すぎてしまいますので、有機肥料を使う場合はまずは窒素を基準として施肥します。
その上で、りん酸分、カリ分は他の単肥などで補うのがよろしいでしょう。

管理としては、超味源を通年の元肥えに使い、春先に海藻源肥(加里分を含む微量要素)となどを鋤きこみ、バットグアノなどでりん酸とカルシウムを補給するのがよろしいかと思います。

この配合は収穫量だけでなく、糖度など品質も向上しますのでぜひお試しください。

なお、畑に植わっている作物がどれくらいの量の肥料成分を必要とするかで施肥量は変わってきますので、作物にあわせた施肥設計をします。

さて…

このように肥料成分だけを見たら、化成肥料のほうが便利に使えそうですが、では10kgの肥料から肥料分を差し引いた残りはなんだ?という話をします。

例えば前述の化成肥料 N8-P8-K8。
N8-P8-K8の成分パーセントを足すと24%になります。
残りの76%は?

これが化成肥料の場合は、粒状に成形した人畜無害の粘土です。
つまりこの粘土に肥料分をしみこませてある。
10kgの化成肥料は、この粘土が7.6kgということ。
畑にまいてもこの粘土はあまり働きません。

では有機質100%の肥料の場合は?
例えば超味源は有機質100%。
N5-P4-K1の合計は10%。残りは90%。
10kgの有機肥料は9kgが有機質の部分です。

じつは有機質の肥料はこの残りの部分が大事なのです。
肥料成分はありませんが、畑に撒くと微生物のえさとなり、分解後は腐植質になります。
これが植物の根張りに影響し、丈夫に育ち、生長品質が向上します。

有機質の肥料は肥料成分は少ないですが、こういった効果があるので好まれるのです。

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