[16]バラの黒星病にはキトサン溶液

ウララ

バラの黒星病にはキトサン溶液(写真はウララ)

バラの葉に黒い斑点ができるこの病気は、うどん粉病と並んで、バラを栽培した人のほとんどが経験する病気です。黒い斑点ができるので「黒点病」と呼ぶ人や園芸書がありますが、正しくは「黒星病」です。黒星病はバラ特有の病気で、ほかの植物にある黒点病とは菌が違うので、その菌がバラに感染ることは無く、またバラの菌がほかの植物に感染することもありません。

バラは頑強なので黒星病で枯死することはありませんが、蔓延すると葉を落としてみっともない姿になります。また光合成ができなくなるので当然樹勢が衰え、良い花が咲かなくなります。

黒星病はカビ菌の一種で胞子で増えますが、胞子の発芽は気温18℃、感染には19℃~21℃。蔓延には24℃が適温です。したがって、この気温の時期になる頃(6月~7月)には十分注意が必要です。

季節的には4~5月頃から葉をよく観察し、発病が認められたらダコニールやサプロールなどの薬剤を散布します。バラの黒星病菌は耐性を持ちますので色々な薬剤を試すといいでしょう。

農薬を使いたくないという人は、木酢液や海藻エキス、ニームオイルやキトサン溶液などの定期的な葉面への希釈散布をしましょう。これらの資材は農薬の効果はありませんが、散布することで土壌を含む環境改善に効果があります。雨の時期は普段よりこまめに散布しましょう。

またバラ自体に耐性を持たせるには土壌を改良することも有効です。元気な植物には病原菌を寄せ付けない力があります。この場合は、ETO菌を配合したトーマスくんで土壌作りをしてください。

黒星病菌は落とした葉にもたくさん付いていますので、その落ち葉を取り除くことと、雨で跳ねが上がらないよう、バーク等でマルチングをすると防除効果が高まります。また、カビ菌なので、葉が込み合っていると蔓延しやすいです。葉がよく乾燥するよう、込み合っているならば適度に剪定を行いましょう。

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