[17]夏の芝の管理

芝生を芝生らしく維持するには刈り込み作業が大事です。ゴルフ場ではグリーンで数ミリ、フェアウェイで2cm前後、サッカー場でも2~2.5cm程度に刈り込みます。ゴルフ場やサッカー場ではプレイをする上でこの刈高が必要なのですが、これをそのまま家庭に持ち込むと維持管理が必然的に大変になってしまうこととなります。

まず家庭では上記のような低い刈り込み高さが必要なのかというとそんなことはありません。4~5cmの刈り込み高さにすれば、管理がグンと楽になります。なぜか??

芝というのはほっとくと意外と丈を伸ばします。20cmくらい伸びるのもあります。地上面に丈を伸ばした芝は同じくらい地中に根を伸ばします。丈を伸ばした芝は根が深いため、水遣りがいりません。

これを刈り込んでしまうとどうなるかというと、地表面が日光にさらされるのでまず雑草が蔓延します。また土壌面が乾燥しますので、土が固くなります。短く刈り込まれた芝は、根が伸びませんので乾燥に弱く、水遣りも頻繁に必要になります。

芝は葉などから他の雑草などを忌避する化学物質を出して自分の領域を守ろうとしますが、短い刈り込みはこの効果を半減します。また短く刈り込まれた芝は新芽も小さくやわらかく、害虫の格好のえさとなります。

高刈の場合は、植物組織が硬く害虫に強くなります。色々なメリットを考えると絶対高刈りです。意識を改め、刈り高5cmにして挑戦してみましょう。この高さに刈るにはリール式ではなくロータリー式の芝刈り機が調子良いようです。

芝は夏でも施肥が必要です。状況を見ながら液肥を撒きましょう。液肥にはかつおパワーが調子良いでしょう。また芝生管理のお供にはキトサン溶液をお奨めします。芝を丈夫にし、病虫害の被害から芝を守ります。

かつおエキス
キトサン溶液

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