[465]キトサン溶液利用で懸濁水改善

キトサンには凝集力というのがあります。

これは水中の物質を集めてひと塊にするという能力です。
この能力を利用して汚水処理や水質改善に利用されています。
キトサンは凝集後は自然分解するので環境にもやさしく「バイオ凝集剤」ともいわれています。

たまごや商店は肥料や土壌改良材を主体に販売しておりますが、お客様として農業園芸愛好家だけでなく、アクアリウムの愛好家も多いので、今回はキトサンを利用した水質改善のハナシをしたいと思います。

アクアリウムでのお悩みが「青水」です。

青水はグリーンウォーターともいわれ、それ自体は悪いことではありません。

原因は藻類の異常発生ですが、藻類は光合成を行いますので、水中環境を安定させます。青水はメダカ飼育には欠かせないとまで言われています。

しかし、屋内水槽での青水は見栄えが悪い。輝く透明な水質にしたいと思う方も多くいらっしゃるでしょう。

そんな時、キトサン溶液をお使いください。
青水だけでなく、濁り水にも利用できます。

キトサン溶液

使うキトサン溶液は一般用。
中分子主体の粘度のある液体です。
凝集利用にはこの粘度が重要。

これをフィルターをかけた状態で60cm水槽(約54L)に原液50cc位加えます。
#約1000倍希釈。

そして、放置。

亀水槽キトサン使用前

約12時間後には輝く透明な水になっているはずです。

亀水槽キトサン使用後

緑の藻類をキトサンが集めて大きな凝集物にし、それをフィルターがからめとった結果です。

そしてその後が大事。
凝集された藻類を除去するためフィルターを掃除しましょう。

なぜなら、この状態を喜んでそのままにしておくと、フィルター内のキトサン分子が分解し、せっかく集めた藻類を放出してしまい、また青水に戻ってしまうからです。

こまめなフィルター掃除はやはり欠かせませんね。

【注意点とポイント】

・フィルターを使用していること
・窒素やリン酸など化学物質は凝集しません
・粒子のある物質のみ凝集します
・藻類、アオコ、泥水など懸濁水に利用できます。
・キトサン溶液は強酸性(お酢)ですので極端なpHの変化に弱い生物には使えません。
・凝集後はフィルターを掃除すること

一般水槽には…
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