[325]鶏ふんに投与薬は残留するのか?

以前「たかが鶏ふん、されど鶏ふん」というコラムを書きました。

「はまなす有機という日本ホワイトファーム(日本ハムの関連会社)の鶏ふんは、日本国内で親鶏から吟味され、大事に養育された鶏の糞を衛生管理の行き届いた工場で作っているものなので安心」という話です。

これを読んだお客様より「鶏糞は安心でも、それ以前の鶏の飼育状況では薬を使っていれば、その薬が残留していては安心とはいえないのではないか?」という心配があるいう趣旨の意見がありました。

たしかに薬を使っていれば、その残留物が糞に排出されるだろうし、その糞を肥料として使えば作物に何らかの影響があると考えるのは自然なことです。

この点についてメーカーに確認したところ、結論から言えば、薬の残留は無いので安心して使ってください、とのことでした。

鶏糞

薬の残留について・・・

養鶏に使われる薬は大まかに二つです。

  1. 抗生物質・・・はまなす有機では使用せず
  2. ワクチン・・・卵に使用

1.の抗生物質について。

はまなす有機に限ってですが、抗生物質は使用していないとのこと。

その理由は、抗生物質を使って弱い鶏を生かして維持するのではなく、肥育環境を整備して、抗生物質を使わなくても元気に成長する鶏を目指しているとのこと。

2.のワクチン。

孵化する前の卵にワクチンに接種し、ウイルス性の病気を予防します。

このワクチン成分は糞に排出されますが、ワクチンはたんぱく質ですのでその後の発酵処理で死滅します。たんぱく質は65℃で変質、80-90℃の発酵熱でほぼ全滅します。発酵後の鶏糞にワクチン成分が残留することはありません。

「はまなす有機」は厳しい規格の有機JASに適合する鶏糞資材です。
安心してお使いください、とのことでした。

さすが、大きな工場を持ち、コンプライアンス、トレーサビリティ等しっかり管理されている会社の資材です。これなら安心して使えますね。

※これは「はまなす有機」に限ったものなので、ほかの鶏糞が当てはまるかどうかはわかりません。他社鶏糞を使うときには注意が必要と思います。

発酵鶏糞「はまなす有機-ペレット(N5-P3-K3)有効菌体配合
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