[124]読者Q&A『液体資材の混合について』

◆読者からの質問

ローズディフェンスは葉面散布のときキトサン、バチルス菌液、ハッパ乳剤と混用することはできますか?
バチルス菌液やバイオガードはキトサンと混用できますか?
その際、展着剤は要りますか?

◆たまごやの回答

液体資材の混合についてはよく質問されるのですが、液体資材のメーカーでは基本的に単独使用することで製品開発しています。効用などはその単用で保証されていますので、できるだけ混用せず単用することをおすすめします。

しかし、農業現場などでは省力化のため混合散布することも多いのが現実です。
その場合の注意点です。

1.キトサンは単用する

キトサン溶液は凝集力があります。これは、たとえば殺菌剤(水和剤)などは包み込んで閉じ込めてしまう作用です。
混合による弊害はありませんが、せっかくの殺菌剤が効かなくなります。
なので単用してください。

2.殺菌剤と微生物資材は混ぜない

殺菌剤と微生物資材は混合すれば、せっかくの微生物が死滅します。
混合はできません。
併用する場合は、まず殺菌剤を撒き、2-3日経過してから微生物資材を散布してください。

3.アルカリ資材に気をつける

酸性資材、農薬、オイル系の資材とアルカリ資材を混ぜると、変質したり、沈殿したり、ガスが発生します。これは資材自体の性質を根本的に変えてしまうので混合はしないください。

アルカリ資材は液体カリ肥料、石灰硫黄合剤、ボルドー液などです。
木酢液、キトサン溶液、カルシウム海藻エキスなどは強酸性資材です

4.展着剤について

展着剤は薬剤を葉に固着させる目的と界面活性効果を持たせ撥かないようにするためのものです。
農薬の水和剤は水に溶いてもその実態は微粒子なので、展着剤は必須です。
同じ農薬でも乳剤は展着剤は必要ありません。

しかし、せっかく撒くのですから、お手元にあるのであれば基本的に展着剤は入れたほうが良いです。有り合わせでかまいません。

以下、回答例です。

>ローズディフェンスは葉面散布のときキトサン、バチルス菌液、ハッパ乳剤と混用することはできますか?

キトサン→単用
ローズディフェンス→混合可能
バチルス菌液→殺菌剤以外と混合可能
ハッパ乳剤→微生物資材以外と混合可能

>バチルス菌液やバイオガードはキトサンと混用できますか?
>その際、展着剤は要りますか?

バチルス菌液とバイオガードは混合可能
キトサンは単用
展着剤はあれば使う

【関連資材】

納豆菌を配合した葉面散布剤「バチルス菌液」
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一般農業園芸用キトサン溶液【即効性と持続性】【1L容器】
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