[03]魚かすという良い肥料

魚かす(魚粕=ぎょかす)という良い肥料があります。チッソ分とリン酸分が含まれています。カリ分はほとんどありません。

魚かすの原料は、水産加工場で不要となった、内臓や皮、骨、血合いなどの部位でいわゆる副産物や廃棄物を処理して作られており、一口に魚かすと言ってもその含有肥料成分は原料や処理方法によってかなりの幅があるのが現実です。

魚かすは動物性の有機質肥料に分類されます。主にチッソ分が肥料となるわけですが、魚かすに含まれるチッソは土壌中で分解しやすく、油かすなどの植物質肥料よりも作物に速やかに吸収されるという特徴があります。

しかし、魚かすを使う主な目的は、チッソ分ではなく海産物に由来するアミノ酸とミネラル分、それに伴う有用微生物の増加にあると言っていいでしょう。

特にアミノ酸は光合成を経なくても植物に吸収される性質があるため、冷夏、曇天が続く悪天候でも健全に作物を育てることができます。

実際に施用すると、化学肥料を使った場合と比べ、収穫物中のビタミンC含量が高まり、人体に有害な硝酸態窒素含量が少ないという報告があります。

しかし動物性肥料は多量に施用するとチッソの分解過程でアンモニアや亜硝酸のガスが発生して作物に害を及ぼすことがありますので、過剰な施肥は避けます。できれば、定植する1週間前には施用し、ガス抜きをしておくほうが無難でしょう。これはすべての有機肥料にいえることです。

たまごや商店で扱っている魚かすは、中国で加工生産されたもので、品質的には中程度のものです。魚かすの中にはかつお100%などと言う高級品もある位で、他の肥料と違ってピンからキリまである世界です。それだけに、品質については信用のおけるショップで手に入れることが肝要です。

魚粉【動物性チッソ補給・アミノ酸肥料】
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