[64]不耕起農法

これは「ふこうきのうほう」と読みます。畑を耕さないで行う農法のことを言います。

従来の無農薬有機栽培農法では、雑草の除去が大変でした。ひとつのハウスで約1トン以上の雑草を取らなければなりません。そして雑草を取り除く作業とは別に毎年1トン以上のたい肥を投入します。

これって良く考えると非能率。雑草(窒素)をたい肥(窒素)に置き換えれば、無駄も無く労力もかかりません。省力化になり農家の高齢化にも対応できます。そこで考え出されたのが不耕起農法です。

不耕起農法は雑草を切り倒しはしますが、それをそのまま畝(うね)に残し、次期の肥料にしてしまう方法です。毎回畝を立て直す作物には不適ですが、バラや花卉など植えっぱなし農業では、大変な省力化になります。

方法はいたって簡単。雑草を切り倒して、それをそのまま横にして、米ぬかを振ります。水分を調整しておけば、やがてカビが生えてきます。これでOK。

カビが生えるということは、切り倒した雑草が分解しているということで、これが土壌に窒素を補給します。つまり肥料要らず。

庭の雑草も可燃ごみで出せば、せっかくの窒素と炭素が空中に飛散してしまいます。これは地球温暖化も促進してしまいます。不耕起農法は窒素と炭素を土に返す農法。地球温暖化防止にも役立ちます。早速、雑草を肥料に変える不耕起農法にチャレンジしてみましょう。

【必要な資材】
米ぬか+ふすま
カビが生えない場合はトーマスくんを振りかけてください

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