[92]バラのシュート育成にサイトカイニン

アスコシーグリーンなどの海藻資材の説明書を読むと、含まれている成分がたくさん書かれています。その中に「サイトカイニン」というものがあります。

このサイトカイニンは成長因子(植物成長ホルモン)といわれていますが、実際にどのように作用するのか…というと?

植物というのは通常は先端の成長点が成長します。成長点以外のその他の部分は、特にホルモンの指示がなければ細胞分裂しませんし、当然成長もしません。しかしそれでは成長点ばかり伸びてひょろひょろになってしまいます。

一番星

京成バラ園の一番星(2006年5月21日撮影)

幹や枝の途中の部分は成長点はありませんが、その組織にオーキシンという物質とサイトカイニンが存在することで細胞分裂が起こります。

これがシュートになります。

シュートは地上部で起こる伸張をいいますが、このサイトカイニンが無くオーキシンのみの場合は伸張して「根」になります。

つまり、シュート部の伸張にはサイトカイニンが大きくかかわっているということなのです。

バラの花を毎年多く咲かせるには、シュートの更新が必要ですが、調子が悪くなってくるとシュートが出にくくなります。

そんな時は、サイトカイニンが不足してるな?

とうことで、海藻資材を与えてみましょう。来年はいっぱい花を咲かせるバラになること請合います。

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北欧産海藻粉末「アスコシーグリーン」2kg

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