[574]肥料の希釈は倍率ではなく必要量で考えましょう

肥料を買って、ボトルの裏側を見ると「500倍に薄めて散布」とか書いてあります。

これは分かりやすくするため便宜上の表記なんですね。

基本的な考え方として肥料や微量要素、栄養剤は単位面積当たり必要量を算出します。
そしてその必要量を土壌に撒く場合は水で薄めます。

その時、必要な面積に満遍なく撒ける水量を使います。
農薬ではないので希釈倍率は関係ありません。

例えばある畑で…

1平方mあたり原液で1mLの肥料が必要とします。
その1mLの肥料を1平方mに撒くにはジョウロ使うとして大体1Lの水が必要です。
この場合は1000倍希釈になります。
撒かれる肥料は1平方mあたり1mLです。

この時、1mlの肥料に対して水を2L入れたとします。
この時希釈は2000倍希釈になります。

この2Lの希釈液を満遍なく1平方mに撒いて撒ききったとすれば、施用される肥料は同じく1mLのみです。

つまり、水量は1Lでも2Lでもどちらでもよく、肝心なことは原液1mLが1平方mに撒かれることです。

通常は1平方m撒くのには液体1Lで足ります。
1000平方mの場合は500L~1000Lになります。

 

濃縮ケイ酸水溶液

販売中のケイ酸液を例にとると…

10a(約300坪)あたり必要な原液は5L〜10Lです。
これを1000Lタンクに入れて水で薄めて撒けばよろしいです。

1平方mあたり換算では必要量原液5ml〜10mlです。
これをジョウロに入れて1Lの水で薄めて撒けばよろしいです。

希釈倍率で言えば200倍~100倍になりますが倍率は関係ありません。
大事なことは『1平方mに原液5mLが補給されること』になります。

なお、これは肥料や栄養剤に限ってのことで、農薬の場合はきちんと希釈倍率を守って散布しましょう。

《ポイント》

・肥料の希釈倍率はどうでもよい
・肝心なことは必要とされる面積に必要量が撒かれること
・農薬は希釈倍率を守って散布する。

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