[194]農薬を使わない病虫害対策

虫や微生物が活発に動き出す季節となりました。
新葉が動いたり、花が咲いたりするのはうれしいのですが、一方で虫害や病気に悩む季節でもあります。

重篤な病虫害には農薬は欠かせませんが、そうなる前に農薬を使わなくても被害を最小限に食い止める方法があります。物理的に虫を防除する方法です。
なるべくなら農薬は使わずに済ませたいものです。

ビタットトルシー(粘着式の捕虫紙)

ビタットトルシー(粘着式の捕虫紙)

【病気は虫が媒介する】場合が多いので、まずは虫対策をしっかりやりましょう。
物理的防除は無農薬栽培の基本中の基本なのです。

・虫害…物理的に防除
・病害…虫害を防ぐことで病気も軽減

1.見つけたら手で取り去る

一番手っ取り早い方法がこれです。
鉢の中に潜んでいる幼虫や芋虫など見つけたら取り去ります。前の年に使った鉢土などをリサイクルする場合、必ず土を全部出してフルイにかけて点検します。かならず虫がいたりします。

2.虫よけマルチで防除

アブラムシやコナジラミなどがたかりますと病気の蔓延に繋がります。これらの虫は光反射が嫌いなので「虫よけアルミマルチ」で防ぐことができます。
マルチは地温を高めますので、生育も良好になります。雑草防止にもなり省力化にも貢献します。苗を植える場合は必ずマルチ!

3.捕虫紙で捕殺する

トマトやピーマン、イチゴ栽培で活躍するのは捕虫紙です。
黄色あるいは青色の紙がおびきよせ、粘着紙で捕殺します。昔からあるハエ取り紙の農業版です。作物付近にぶら下げておくだけで驚くほど取れます。

4.虫よけネット・べた掛け不織布で防除

アブラナ科の作物は蝶が寄ってこないように、防虫ネットをかけると青虫による被害を軽減することが出来ます。編みこまれている銀糸がアブラムシを寄せ付けない効果もあります。
鳥による食害もネットで防げます。
より簡単に済ませたい場合はべた掛け不織布を掛けておくだけでもいいでしょう。

病虫害対策は被害が出る前に早めに対策することが大事です。
備えあれば憂いなし!
ぜひお試しください。

【お勧め資材】

◆◇虫よけアルミマルチ【1条用】(95cm×5m)穴の間隔50cm・約9株用
マルチ表面に蒸着されたアルミが日光を反射し、虫よけに効果があるマルチです。アブラムシやコナジラミ対策になります。マルチ栽培はプロの農家さんは必ず行ないますが、簡単で非常に出来栄え効果の上がる方法なので家庭菜園でもぜひ取り入れてほしい農園芸技術です。苗の定植にはマルチは必須です。生育が断然違ってきます。

◆◇ビタットトルシー(粘着式の捕虫紙)
ビタットトルシーは鮮やかな色(黄・青)で害虫を引きつけ捕獲する、粘着式の捕虫紙。安全、無害の捕虫トラップなので減農薬に役立ちます。コナジラミ類・アザミウマ類・アブラムシ・ハエ類などの虫が好む、黄色または青色で引き寄せるので、抵抗性のある害虫も捕獲できます。設置は、支柱やワイヤーに吊すだけで非常に簡単です。両面粘着でバッチリ捕虫!

◆◇もろこし村のべたがけシート
土中に埋めれば2年程度でバクテリアにより水と二酸化炭素に分解され、地球に還ります。播種後の種や芽などを、鳥・害虫から守ります。かぶせたままで水遣りができるので大変便利です。畑の隅に埋めてしまえば廃棄の手間が省けます。昼間気温が上がると吸収した水分が蒸発して通気性を発揮し、高温による徒長を防ぎます。価格も低く抑えました。

◆◇防虫・防鳥に「虫除けネット」【幅1.5mx長さ5m】
ハクサイやキャベツなど葉物野菜の栽培で一番困るのが「虫」。蝶に卵を産み付けられ幼虫が発生すると、丸坊主になってしまうくらい食べられてしまいます。でも農薬は使いたくない。そんなときに役立つのが、防虫ネット(虫除けネット)です。虫や鳥から作物を守り、日光、雨水は通し、生育傷害の心配もほとんどない優れものです。

その他、虫対策に効く資材はこちら!

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